雲仙市小浜町の共同墓地でお墓の建替え工事、地上納骨式の洋型墓石を建立。

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南島原市、小浜町を中心にお墓を専門にお仕事をさせていただいております、門畑(かどはた)石塔店の門畑です。

今回ご紹介させていただきますのは、雲仙市小浜町の共同墓地のお墓の建替え工事の事例です。

 

こちらが建立前の墓地の様子です。お墓の手前には植栽が茂り、むき出しの土間は凸凹しています。

 

明治時代に建てられた古いお墓で、おそらく唐津石を使用していると思われます。お墓の隣(矢印部分)が納骨室の入口になっています。納骨も大変で、お参りしやすいお墓にリフォームしたいというお施主様のご希望でした。取引先からのご紹介を通じて最初にご相談をいただいたのがコロナ禍以前のことでした。諸事情で延び延びになり、当初の和型墓石から洋型墓石にご要望も変わり、一からプランの見直しをさせていただきました。検討の結果、地上納骨式の洋型墓石に建て替えることになりました。

 

両隣のお墓が土台の間知石にぴったりとくっついて建てられていますので、リフォーム時には両サイドと適切な間隔をとって外柵を設置することにします。

 

解体工事が始まりました。石塔を撤去し、上段の間知石まで解体しました。

 

土台の間知石が隣のお墓と被っているので、境界部分は後ほどきれいに整備します。

 

下段の間知石は2段積まれていましたが、下の一列は残すことにしました。

 

基礎コンクリートを打設しました。

 

境界部分のむき出しになった面には、鉄筋を入れた上にコンクリートを流し込んで整備します。

 

基礎工事が終わり、外柵を設置して納骨室の組み立てに入りました。お墓が完成してしまえば見えなくなる部分ですが、石と石の継ぎ目はステンレス製のL字型金具でしっかりと固定し、地震の揺れや経年によるズレを防止します。

 

地上納骨型の洋型墓石が完成しました。土間は全面を貼り石で仕上げ、右側に法名碑、左に収納ベンチを設置しました。石塔と法名碑は中国マホガニー、外柵やベンチは赤御影石を使用しています。

 

納骨室は下に土の部分が残してあり、二段になっています。

 

両隣のお墓との境界部分には、少し隙間を空けて外柵を設置しました。先々お隣の工事が発生した場合、境界部分に余裕があれば影響を受けるリスクが軽減されますので、リフォームの際はお隣と間をあけることをお勧めしております。

 

開眼供養の法要を執り行っていただきました。

 

手前の植栽は撤去し、階段を設けてコンクリートを打ちました。入口がオープンになり、階段も低めにお作りしましたので、お墓まで行きやすくなりました。

 

後ろに間知石2段分低いスペースがあり、ここがゴミ捨て場のようになっていましたので、同レベルに埋めてコンクリートを打って整備をしました。

 

お施主様からは「念願かなって、やりたかった改修ができました」と、たいへん喜んでいただきました。最初のご相談から年月が経ち、今回やっと工事完了までこぎつけることができました。長年の懸案事項が片付いて、お施主様も安堵されたことと思います。

この度はご用命くださいまして、誠にありがとうございました。また何かございましたら、いつでもお声かけください。今後共どうぞ宜しくお願いいたします。