古い墓石群を整理して納骨堂を建立。南島原市加津佐町の共同墓地にて。
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南島原市、小浜町を中心にお墓を専門にお仕事をさせていただいております、門畑(かどはた)石塔店の門畑です。
今回ご紹介させていただきますのは、南島原市加津佐町の共同墓地での、お墓の整理と納骨堂の新規建立の事例です。
こちらが施工前の墓地の様子です。木の杭で印を付けた枠内に古い石塔と自然石の墓石群合わせて13基のお墓があります。
それぞれのお墓にお花や花シバもお供えして、長年にわたって大切に守ってこられたた様子がうかがえます。
周囲のお墓との境界もあいまいで足場も悪く、お参りや管理の負担が大きいということで、お墓を整理して新たに納骨堂を建立したいというご相談をいただきました。
新しい納骨堂ついては、デザインや石についての特に強いご要望はございませんでした。これまでに納骨堂は幾つか作らせていただいたことがありますので、施工例の写真を見ていただきながらデザインを決めていきました。
工事に入りました。墓標を撤去し、これから地盤の整備を行います。
地面にしっかりと転圧をかけ、強度を確保するため、コンクリートを打つ前にワイヤーメッシュを敷きます。
コンクリートを打って養生した後、木枠を外して基礎工事の完了です。丸く穴のあいた所は土の部分を残しており、この上に納骨堂を設置します。
納骨堂の設置作業に入りました。経年によるズレが生じないように、土台の石の接合部分には、耐久性の高いステンレス製のL字型金具を併用してしっかりと固定します。この上に天板、竿石を据えていきます。
御影石の納骨堂が完成しました。
後ろ側に納骨堂の扉があります。両サイドには空気孔を設けてあります。
納骨室の内部です。古いお墓に入っていた骨壺はこちらに納め、竿石にお名前を彫刻いたしました。下段の棚の下には五色の玉砂利を敷いています。収納スペースもゆったりととってありますので、今後もこちらに納骨していただけます。
お客様はこれまで霊標の数だけお供えのお花や花シバを用意して来られたのですが、一つにまとめることができて、お墓参りがずいぶん楽になったと喜んでおられました。
またこの墓地は松葉が多くお掃除がたいへんだったそうですが、コンクリートを打ったので手入れもしやすくなり、お墓の境界線も明確になりました。
スッキリした墓地に生まれ変わり、これから気持ち良くお参りしていただけることと思います。この度はご用命くださいまして、誠にありがとうございました。今後共どうぞ宜しくお願いいたします。
重機の入らない墓地でしたので、今回の工事は石の搬入からすべて手作業で行いました。様々な立地条件に対応してご提案させていただきますので、何かございましたらいつでもお気軽にご相談ください。